北九州で生まれ育ち、子供の頃からサッカーをやってきた私にとって、地元チームのギラヴァンツ北九州はとても親しみ深い存在でした。それももちろん理由の一つですが、一番の決め手は自分の仕事への価値観と一致したことです。私は以前から「仕事を生計を立てる手段以上のものにしたい」と考えていました。自分のためだけでなく、地元北九州に貢献できる仕事をしたいという強い思いがありました。そんな中で、ギラヴァンツ北九州が地域密着を重視していることを知りました。
さらに、大好きなサッカーをただの趣味ではなく仕事にできないかと考えていたため、自分のキャリアをギラヴァンツ北九州で築くことに強く惹かれました。
最初に担当した業務はサッカースクールでの指導でした。私のサッカー経験を活かし、幼稚園生をはじめとする子どもたちにサッカーの楽しさを教えました。子どもたちが目を輝かせて楽しむ様子を見ていると、本当にうれしくてやりがいを感じました。
スポーツの活性化は地域の盛り上がりにつながると考えています。地元の子どもたちに夢と希望を与え、サッカーを通じて北九州の発展に貢献できる仕事として、誇りを持ってさせていただきました。かっこよく言うならば、情熱と使命感を持てる仕事です。
子どもたちがいつか選手として、または熱心なサポーターとしてクラブを応援し、さらには私のようにクラブで働きながら地域を盛り上げる存在になるかもしれないと考えるとワクワクします。
現在は運営部に所属し、ホームゲーム開催に向けた準備に携わっています。Jリーグが定める厳格なレギュレーションに準拠しながら、安全を最優先に考えた運営を心掛けています。具体的には、試合に必要な資料の作成、審判や関係者との重要な打ち合わせなどです。また、試合当日のスタジアムでの動きや問題発生時の対応など、細心の注意を払いながら、サポーターと選手が試合当日を安全で快適に過ごせるように努めています。子どもたちへのサッカー指導から大きく業務内容が変わり戸惑うこともありますが、非常にやりがいと緊張感のある仕事をさせていただいています。
当然ですが、試合運営には多くの人が関わります。Jリーグとの連携は特に重要で、スタジアムの安全管理や運営方針などを報告・共有しなければなりません。また、フロントスタッフや警備スタッフ、ボランティアスタッフなど、それぞれが重要な役割を担っており、これらのグループと緊密に連携し、試合前には全体ミーティングなどでイベントの内容や重要事項を共有していきます。これらを円滑にこなすためには、事前の準備やリスク管理、そして何よりも積極的なコミュニケーション能力が必要とされます。
突然の雷によって試合開始が1時間遅れたことがあります。予測不可能な状況下でも、大型ビジョンを使った避難アナウンスや避難場所の確保、誘導など、先輩や上司が迅速かつ冷静に対応している姿に刺激を受けました。また、Jリーグとの連携や試合続行の判断など、重要な意思決定についても、先輩方のリーダーシップと状況判断の能力を目の当たりにしました。これを機に、私も予測不能な状況下での対応力やコミュニケーションスキルをもっと高めていきたいと感じました。
それはもう、サポーターとの距離の近さです。試合の最前線でサポーターの生の声を感じ取ることができ、喜びや悲しみを目の当たりにする機会は、私の仕事への情熱や強いモチベーションへとつながっています。私たち運営スタッフにとって、サポーターの情熱的な応援は本当に大きな力となります。サポーターとのコミュニケーションを常に大切にしている地域密着型のクラブとして、サポーターとの強い絆を感じる瞬間はこの上ない喜びです。
ギラヴァンツ北九州がJ1の舞台で戦い、その運営を担当することが私の夢です。ピッチで懸命に戦う選手たち、そして熱い思いで応援してくれるサポーターのために、快適でスムーズな試合運営を実現したいです。勝敗に直接関わることはできませんが、運営を通じてクラブとサポーターに深く関われることに責任と誇りを感じています。
最大の魅力は、新しいことにチャレンジできる環境だと思います。ファン・サポーターの方々に喜んでいただけるよう、社員で斬新なアイデアや企画をどんどん提案しチャレンジできる環境は素晴らしいです。特に印象深いのは、先輩が提案した夏休みの自由研究を対象とした企画です。スタジアムの芝生の管理方法をテーマに子どもたちに授業を行い、サッカーの試合を見たことがないファミリー層をスタジアムに招くことに成功しました。
このように、思いを実現できるバイタリティーにあふれた若い社員が、ギラヴァンツ北九州にはたくさんいます。Jクラブとしての誇りを共有し、志を同じくする仲間たちとともに働くことが大きなやりがいと喜びです。